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- 「ミートホープ事件」の元常務がペンで叫ぶ「最後の告発」 - 日刊サイゾー (via otsune)
最初のリークは95年頃。卸し先の一つである学校給食センターに赤羽氏が匿名で電話し、「今日卸した豚肉は国産と偽っているが実は外国産だ」「ミンチも水増しされている。ベタベタしてるのが証拠だ」などと説明した。しかし、何度電話しても、対応したセンター長は「分かりました」と言うだけ。給食センター長は市役所からの天下りポスト。揉めごとを嫌った結果だった。
保健所にも電話してみたが結果は同じ。匿名の限界を感じた赤羽氏は、ついに実名で告発する決意を固める。06年4月、農水省北海道農政事務所へ赴き、地域第九課の食品指導担当係長と面接。「ミートホープ常務の赤羽です」と名刺を出しながら事情を話した。しかし、刺し違える覚悟で実名告発した赤羽氏に返ってきたのは、「あなたが混ぜたのかもしれない」「所在不明のものは受けとれない」という信じ難い返事だった。その後も何度か押しかけたが、農政事務所の対応は変わらなかった。
メディアを頼って地元の北海道新聞(以下、道新)とNHKに情報提供したが、両社ともこれを黙殺。特に道新は「こんなものは記事にならない」と、にべもなかった。打つ手がなくなった赤羽氏が全国紙や民放テレビ局などに告発状を書いたところ、朝日新聞がこれに反応。結果、07年6月に朝日が一面に「コロッケに偽ミンチ」という記事を掲載。これをきっかけに偽装事件はようやく公になり、ワイドショーまでが参戦する大スキャンダルへ発展。最初のリークから実に十数年が経過していた。無視したはずの道新は担当デスクが男泣きで謝罪に駆けつけたが、NHKは第一報をローカルニュースで流しただけ。その後も会見には顔を出すが一切報道しないという日が続き、強制捜査が入った発覚5日目に、ようやくトップニュースで流した。
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