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"過日、私が教えている専門学校で学生の雑談が聞こえて来た。(ニュアンスは記憶頼りですが実話です)知り合いでさラッセンの作品買ったっていうのがいてさ。それが、なんかいいんだよね。ふーん、その人、絵なんか買っ..."

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“過日、私が教えている専門学校で学生の雑談が聞こえて来た。
(ニュアンスは記憶頼りですが実話です)


知り合いでさラッセンの作品買ったっていうのがいてさ。それが、なんかいいんだよね。
ふーん、その人、絵なんか買っちゃうんだ…
それがさ、なんかいいんだよ。…こういうの。(スマホで見せる)
うお、すげー。これ描いたの?天才じゃんこの人。
だろ?ラッセンて言うの。
俺はさ、絵買うとかいうから、あのよくあるわけわかんないやつかと思ったのよ。
そうそう、俺もピカソのなんつったけ、ゲルニカだっけ、ああいう子供が描いたようなのだろ。
そうそう!ラッセンの方が天才だよな。


以前は新入生にアンケートをとっていて、好きなアーティストや芸術家を聞くと、ほとんどはタレントや漫画家なのだが、毎年一人くらいラッセンが入っていたのである。
しばらくぶりにその事を思い出したのだ。
ラッセンはピカソよりすごいと思わせる力を持っている。
市場的価値はないとはいえ十数万の金額を出させる。(ほとんどの購入物は市場価値は低い)
この事は冷静に考えるとすごい事ではないか?
ラーメンを一流レストランよりうまいと思わせてるわけだ。
もちろん騙されたと思っている人もいるだろうが、それに納得している人も多いだろう。

単に売り絵だからね、とか
インテリアアートだからね、とか
ではなくて、もう少し掘り下げてみたい気がした。
なんでラッセンが美術館にないのか、美術市場で評価されないのか、と言うのを
素人さんにも納得させるように説明するのは意外と難しくないですか?”

- ラッセンについて考え始めた。|美術作家 白濱雅也の関心事 (via thresholdnote)

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