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- 彼はいま素直になれていません | 破壊屋 (via kiri2, atorioum) (via clione) (via shinoddddd) (via tiga) (via yue) (via otsune) (via oshiire)
とあるアメリカ映画を観に行ったときのお話。友人が自殺してしまった主人公が、友人の家に入って冷蔵庫をガチャっと開けるシーンがあった。そこにはシャンパングラスが2つ冷やされていて、主人公はシャンパングラスをジッと見つめるのだ。で、映画が終わると近くの観客たちが「あのシャンパングラスって結局なんだったの!」「わかんないよねー」と話し会っていた。あのシャンパングラスを見つめる意味は
- 自殺した友人は一人暮らし
- 友人はとある裁判の原告と合う予定だった
- で、シャンパングラスが2つ冷やしてある
- そんな時に自殺するのおかしい
- 自殺じゃなくて、殺されたのでは?
- というかシャンパンを開けて何を祝うつもりだった?
- もしかして裁判に大逆転できるほどの証拠が手に入っていたのか?
- ってことは殺したのは被告側?
と、冷えたシャンパングラスを映しているだけで、セリフが無くても主人公の推理が観客に伝わってくる素晴らしいシーンだと思った。劇中ではシャンパンにまつわる会話が自殺直後に出てくるので、上記の推理は意識せずとも出来ると思う。でも俺の近くにいた観客はそれが出来なかった。
もちろんこの映画を観たアメリカ人にもシャンパングラスの意味がわからない人はいるだろう。だけど今の日本の大衆向け映画だったら、シャンパングラスを見つめているだけじゃなくて、主人公が説明的な独り言をつぶやく演出をやりそうである。
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