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"――例えば、中田ヤスタカさんの継続の仕方とは? 掟:中田ヤスタカさんは音色とメロディーセンスにオリジナリティがあって、ご自身の作風からほとんどブレずに曲を作り続けている。元ネタをそのまままるごと引用し..."

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――例えば、中田ヤスタカさんの継続の仕方とは?

掟:中田ヤスタカさんは音色とメロディーセンスにオリジナリティがあって、ご自身の作風からほとんどブレずに曲を作り続けている。元ネタをそのまままるごと引用したりもしますが、元ネタに対して上に乗っけているメロディーが特徴的なため、元ネタよりもいい曲に聴こえさせる力がある。売れている作曲・編曲家にはいわゆる“節”があるものだと思いますが、中田さんの書くメロディにもしっかりと“中田節”がある。Perfumeに曲を作り続けて約10年、その間変わらず中田節だけをやり続けているから、海外でも評価される。また、同じような曲を継続していると、飽きられるという問題もあるかと思いますが、音楽に変化がない分、リスナー層がうまく入れ替わっていくことも出来るんですよ。

 Perfumeの場合、最初はアイドルファンしか聴いていなかったのが、時が経つに連れ一般層や同世代の女の子とかにメインのリスナー層が入れ替わっていった。アイドルというジャンルから違うリスナー層を獲得するという難しいことに成功し、いまではアイドルと呼ぶのに戸惑うぐらいの風格を漂わせている。ロックフェスのトリをとってもなんの違和感も異論もない。かつてのアイドルが誰も成し得なかった偉業だと思います。

 アイドルというのは、極論すれば若い女の子がその若さ故の輝きの力だけで成立するものであったりもします。でも、明確なビジョンを持つワンプロデューサーで、同じ方向性の音楽を続けていくことが出来れば、歳を取り若さの輝きが薄れていった時でも、純粋にその音楽が好きなファンは残る。アイドルのプロデュースをする上で、そこはすごく重要なポイントだと思っています。



- 掟ポルシェのアイドルプロデュース論 Perfume、東京女子流、Negiccoの曲はなぜ面白い?(2/2) - Real Sound|リアルサウンド (via qbly)

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