“従来の殺陣ではだめだった。一対一ではいいが、複数を相手にした場合、一人を相手にしている最中に間違いなく斬られてしまう。そこで、勝は座頭市が臨戦状態に入った場合、彼自身の”間合い”に入ってきたものは敵とみなして斬りつけることを思いつく。視覚が失われた座頭市は他の感覚は動物並に優れている。そのため、従来の上段に抜刀して構えそして斬るという動きを捨て、抜いたら即斬るという方法を思いつく。それが逆手の居合斬りで、勝の発想だった。原作や、本作の脚本段階までは長脇差を差している座頭市が、白鞘を思わせる仕込み杖を持ち歩くのは、これが発端となる。
逆手斬りは抜刀しながら同時に斬りつけることが出来る。敵はほとんどの場合、上段に振りかぶってくるから隙になる胴を先に斬れる。これは、すべてが相手に先手をとられる格好の座頭市が、それでも敵を倒せることへの重要なファクターになった。複数が四方から襲いかかってきても、体を回転させて1アクションで全員を斬ることが可能となる。相手のフォーメーションをくずしたら、相手の間合いに飛び込んで逆手の剣を突き刺すといった動きも考案された。殺陣師の宮内晶平によると、座頭市の逆手居合斬りは、杖術の応用だということだが、勝によると、合気道を参考にしたという。”
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逆手斬りは抜刀しながら同時に斬りつけることが出来る。敵はほとんどの場合、上段に振りかぶってくるから隙になる胴を先に斬れる。これは、すべてが相手に先手をとられる格好の座頭市が、それでも敵を倒せることへの重要なファクターになった。複数が四方から襲いかかってきても、体を回転させて1アクションで全員を斬ることが可能となる。相手のフォーメーションをくずしたら、相手の間合いに飛び込んで逆手の剣を突き刺すといった動きも考案された。殺陣師の宮内晶平によると、座頭市の逆手居合斬りは、杖術の応用だということだが、勝によると、合気道を参考にしたという。”
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視覚が失われた座頭市は他の感覚は動物並に優れている。そのため、従来の上段に抜刀して構えそして斬るという動きを捨て、抜いたら即斬るという方法を思いつく。それが逆手の居合斬りで、勝の発想だった。
(via bgnori)