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"日本的経営の悪しき部分の象徴のひとつは、非能率的な会議だろう。 なぜ会議が非能率的になるかと言えば、関係無い人、そこにいる必要無い人がたくさん出席するからだ。 そこにいるが必要無い人をなぜ呼ぶかと言..."

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日本的経営の悪しき部分の象徴のひとつは、非能率的な会議だろう。

なぜ会議が非能率的になるかと言えば、関係無い人、そこにいる必要無い人がたくさん出席するからだ。

そこにいるが必要無い人をなぜ呼ぶかと言えば、呼ばないとその人の感情を害するからである。感情の為だけに呼んだ人が口を開くと、説明は長くなり質疑応答が迷走し物事が決定しないまま会議が終わることになる。

しかし、そういう配慮をたくさんしないで仕事を進めると、悪しき日本的経営の中では「独断専行」と言って嫌われる。

独断専行と非能率的な会議は、どちらも情報の行き渡る範囲が権力だという前提の発想だ。情報を特定の少数の人間が独占してしまうのが独断専行であり、そういう批判を避けようとして、情報を事前に広く行き渡らせようとすると非能率的な会議になる。

もちろん、その中間に最適解があるはずだが、ある情報がどこまで広まることが適切なのか考えるのはかなりの難事で、それを真剣にしたらそれだけでエネルギーを使う。社内の組織に対する事前の調査、勉強と集中的な思考を要求する。

それが適切にできる人が優秀な人で出世するのだろう。それは人を選別するシステムとしてはよくできているかもしれないが、彼らが社内の競争を勝ち抜く間、彼らのエネルギーは半分以上会社の中に向かうことになる。本当に優秀な人であるなら、外に目を向けさせるべきではないか。

結局、物事を決定する権利と情報へのアクセス権を連動させたのが間違いなのである。



- ひとりでやってみんなに知らせる - アンカテ (via igi)

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