辛坊氏:あらためてご紹介いたします。小泉純一郎総理の主席秘書官でいらっしゃいました、現在内閣官房参与の飯島勲さんです。
辛坊氏:あれですか、参与という仕事は何を基本的にする仕事なんです?
飯島氏:いや、今は雑用ですね。ということは私、官邸に入って驚いたんですが、めっちゃくちゃ。村役場以下ですよ、官邸の中が。これ、言っていいのかな。
辛坊氏:どうぞどうぞ。
飯島氏:まず「新聞を頂きたい」って言ったんですよ、朝刊読んでなく。したら、「誠にすいませんが、六大全国紙から1紙選んで回し読みしてください」って。
―:ええっ。
飯島氏:これも、だから考えられませんでしょう?
―:民主党のとき、それ……。
加藤氏:それ、民主党のときにやった。岡田さんがやったんだ。
飯島氏:やったんだ。それからなんだ。いろんな駆け込み寺みたいに私のとこへ各所、来たりしたんですが、そうでない官邸の中でも、お茶が出ないんですよ。次官、局長、ばんばん来ても。で、何でかなと思ったら水と、まあ水は水道水でしょうけど、あと、ちょっと頂いた日本茶がありますが、基本的に飲み物は自己負担。してね、30分ぐらいで名刺が100枚、70枚ぐらいなくなっちゃった。
―:それはそうでしょうね。
飯島氏:で、500枚っつったって、したら「100枚以上は自己負担でお願いします」。もう、アンテは参与じゃないぞっつって。で、もう言えばきりが ないぐらい。広報室の外プレ担当の、あれ、外務省から来てる大変真面目な女性、フクホウとか。外プレだとご存じのように、海外特派員協会とか、いろい ろ●、「旅費はありません」、交通費。雑誌は全部取ってない。これじゃ官邸機能、ならないでしょう。
一番ひどかったのは、私、すぐ没収さしたの は、官邸スタッフのカードが官邸だけで500枚以上、出入りできるスタッフが全部で、私が調べたら1300枚越すんですよ。その中で80人ぐらい、ちょっ と左翼的なメンバーが入ってんです。ひどいのになると前科一犯のやつが入ってたし。いや、私の一番●、個人的な。内調や警察庁、何やってたかって ことよ。
もし、外交、安全保障、あるいは為替の問題が外へ漏れたら、危なくも沈没ですよ。体制をまず官邸内でどうやるかっちゅう。
辛坊氏:それっちゅうのはあれですか、小泉さんのころに官邸にずっといらっしゃって、それは全然違ったんですか、状況が。
飯島氏:いやいや、全然違いますよ。
辛坊氏:いつ、そうなっちゃったんですか。
飯島氏:民主党内閣になって全部です。これ、加藤氏だって知ってるだろうけど。そして……。
加藤氏:だって、社会党の事務局にいた連中が全部あそこに入り込んじゃった。
飯 島氏:ええ。それからね、一番びっくりしたのは、それよりも政策問題。官房長官の仕事ってのはボトムアップの仕事でも相当あるのね、全省庁からとか海外。 この秘書官が、6名ぐらいにしたんですが、車、乗っちゃいけないっつうんですよ。課長扱いで。「バス・電車・地下鉄で通いなさい」。で、それでもし電車に 乗っているときに、ミサイル発射とか何かあったときにどうします? 「今電車だから、後だ」っつったらもうアウトです。すぐ、菅官房長官は車、付けました ね。こういう体制を今、今月いっぱい、まあできたら総理、海外出張の前までには、まだ言えないこともいっぱいありますが、全部変えさせていただくと。
宮崎氏:それ、雑用と言っても非常に重要な役割じゃないですか。
飯島氏:でしょう?
辛坊氏:参与っちゅうのはやっぱりあれですか、それを飯島さんが言えば直るということですか。
飯島氏:いや、そんなことない。私、そんな悪役じゃないんですけれど。
加藤氏:辛坊さんね、内閣官房参与も、それから総理の主席秘書官も同じことなんですけど、人によって決まるんですよ。誰でもその権限を持てるんじゃないんです。飯島さんだから権限を振るえるんです。
飯島氏:いや、それから、官房長官は総理になかなか言えないんですね。こういうとこで会って、あれでも、いざその部屋に入っちゃうとね。緊張するっつうのは分かりますけれど。ただ、私はね。
金氏:衰えたと言えどね、世界で経済大国の一つですよ。3位の。
飯島氏:そうです。
金氏:この日本の総理官邸がこんなせこいことでどうするんですかってことよ。
飯島氏:そうでしょう?
金氏:そう。本質的に。
飯島氏:各省庁もひどいんですよ、「新聞取るな」とか。
勝谷氏:あのね、僕、民主党がなぜ駄目だったのかということを、党内ガバナンスとかいろいろ政治記者が書きますよ。今の話が一番腑に落ちた。
―:だから駄目だったんですね。
勝谷氏:要するに、要するにお子ちゃまの、物事の優先順位が分からない、ど素人が官邸に居座ってたということで、今の話は本当に腑に落ちましたね。
飯島氏:これね、3年3カ月、よく続いたと思いますね。
加藤氏:官房機密費、自分たちの飲み食いだけに使ったんですよ、彼らは。
飯島氏:いや、それは、そういうことは分かりませんが、特にこういう。それだけの問題だと、風通しの……。
辛坊氏:官房機密費で使うような、そもそもの話は、要る物はね、その●はね。
辛坊氏:その安倍さんの話を聞いていきたいんですが、今回その参与になってくれっていうのは、どのタイミングでどんな感じで話、来たんですか。
金氏:その前にね……。
飯島氏:実は何回か言われて……。
金氏:今週の週刊誌に「もう絶対にテレビには出ない」とおっしゃったのに、今日特別ですか?
飯島氏:いえ、総理が約束どおりこの番組に出るということで、あと、ちょこっとだけ、じゃあ時間があれだからってことで、まあお釣りのような感じで。
―:でかいお釣りですよ。
辛坊氏:随分でかいお釣りでしたね。で、いつのタイミングでこの話、来たんです?
飯 島氏:えーと、ずっと、まあ相当前から何回も言われてたんですが、私は対外的に、勝手連的な安倍シンパで行きたい、中に入るのはお断りしてたんです が、ギリギリ首班指名の直前に、「ともかく部屋も用意するし、何でもかんでもやってもらいたい、風通しのいい政治にしたい」と言われたもんですから、じゃ あそこまで言われたら断るわけにいかないし、それでまあ思い切って受けさせてもらったと。
辛坊氏:さあ、長い付き合いですが、安倍さんっていうのはどんなふうに見えてます?
飯 島氏:私は、先般この番組でも言ったんですが、「あの辞め方は何だ」って総裁選のときに散々言われた。総理のときに、あの短い、体で、調子で辞めたかもし れないが、法案だけで120本近い、教育基本法から防衛庁を防衛省に昇格とか、やってきた中で、そういうことは全く評論しないで「あの辞め方は何だ」とい うあれがあったわけです。
今度、元気ですから、あれですが、私はあの辞め方自身は、真面目な性格を出してる。私がシナリオライターみたいに考えるんだったら、辞める場面を相当うまく作りますよ。国民がびっくりするように、マスコミが。
辛坊氏:それこそ本会議で倒れて救急車を呼ぶとか、いくらでもできて。
飯島氏:できたもん。
辛坊氏:病気だという話は辞めた後、出てきて、表には出ましたからね、あれ、あのときは。
飯島氏:そうです。タイムラグ、3時間あったんですから。そのくらいのことは誰でも知恵、出してくる。辛坊さんでもすぐ、そうするでしょう。コウシュウニ。
―:やりそうですよ。
飯島氏:すいません。
辛坊氏:さあ、安倍さんは、小泉さんは、もうかなり早い段階で自分の後継者に育てようという意思はありましたよね。
飯島氏:結果的にそうですね。
辛抱氏:官房副長官にし、副長官、まあ官房長官にし、もう重要なポジションをこう順番にやらしていきながら、次のポジションはという思いがあったと思うんですが。
飯 島氏:ええ。一番、官房長官、官房副長官、やったんですが、多分私の想像ですが、会話はないんですが、一番大変だったのは幹事長のときじゃないですか。こ れもうね、男のジェラシーってのは国を滅ぼすっつうぐらい大変な世界、永田町は。その中で当選3回の安倍さんを小泉総裁は幹事長に任命した。副幹事長が当 選6回の先生とか、当選9回とか、それが部下だったんですね。で、こういう中でまとめ上げたっつうのは、最大の経験。
辛坊氏:どうですか、でもまだ57歳、8歳ということで言うと、その自民党の中での、やはりその男の嫉妬というのもまだあろうかと思いますが。
飯島氏:今、常にあるでしょうね。そこら辺を安倍さん、総理自身、束ねてぐりぐり引き返してやってくれるというふうに期待してます。
―:そのときは、飯島さんも出てって、どついたり蹴ったりなんて。
飯島氏:いえいえ。恐れ多くてあれです。
金氏:飯島さん、ここ特別なんだから、また出ていただけますか? この番組だけは。特別ですので。
飯島氏:いやあ……。出なけりゃならないときは、よほど安倍内閣のほうへ、対して風当たりが強いときは、禁を破ってここへ出てこざるを得ない、説明したいっつうときですね。
―:分かりました。
飯島氏:出ないのが安倍内閣の安定と思っていただきたい。
辛坊氏:じゃあ少なくとも、まあハネムーン期間でもありますし、それで言えば飯島さんが二度と再びこの番組で、お目に掛かることがないように、心からお祈りしなきゃ。どうも今日はありがとうございました。
飯島氏:どうも失礼しました。
(拍手)
”- 2013/01/13 たかじんのそこまで言って委員会・飯島勲内閣官房参与のお話 : 保守起こし: 2013年01月13日
魚拓 (via nandato)