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"風邪薬や胃薬などの一般用医薬品のインターネット販売や通信販売が 規制され、原則対面販売となることについて、楽天株式会社の 三木谷代表取締役名で今日発信された 「国民の声を聞いてください、舛添大臣!」 と..."

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風邪薬や胃薬などの一般用医薬品のインターネット販売や通信販売が
規制され、原則対面販売となることについて、楽天株式会社の
三木谷代表取締役名で今日発信された
「国民の声を聞いてください、舛添大臣!」
というメールを受け取った方が、多くいらっしゃることと思います。

 この文章では、
「どんなに過疎地でも、どんなに忙しくても、視覚障害の方でも、
自分にあった薬を手にいれることができるようになっていたのです。」と、
視覚障害者の利便性にも言及して、インターネットでの医薬品販売継続の
必要性を強調しています。また、先日三木谷氏も出演してこの問題を特集した
テレビ朝日の「サンデープロジェクト」でも、冒頭に「一人暮らしの私たちは
どうやって薬を買えばいいのか」という視覚障害男性のインタビューが
放送されました。

 楽天のこうした発言を聞くたびに、私はとても腹立たしい思いにとらわれます。

三木谷氏は「ネットで薬が買えなくなったら、視覚障害者が困る」と
言うけれど、では、その楽天のホームページは、これまでどれほど視覚障害者の
アクセシビリティに配慮してきたというのでしょうか。

楽天市場のホームページは、決して視覚障害者にとって使い勝手に優れた
ものではありません。店舗によっては商品特性を丁寧に文章で説明している
サイトもありますが、商品画像がほとんどで、言葉による説明が皆無だったり、
フレームがいくつもあり、音声ブラウザーではページの構造が複雑すぎて
利用しにくいサイトも沢山あります。楽天が、ショップ運営者に対して
視覚障害者のサイトへのアクセシビリティ向上の必要性を積極的に訴えて
いるとは、到底思えません。また、以前に楽天トラベルのホームページの、
フラッシュが多用された海外航空券検索について、私には利用出来なかったので
改善のお願いをしました。しかし、楽天トラベルからは木で鼻をくくったような
返信しかありませんでした。

今、私たち視覚障害者がインターネットで買い物をしているのは、
決してアクセシビリティが十分整っているからではありません。
個々それぞれに工夫しながら、“取り合えず”利用しているのです。
何とか物が買えるのと、安心して買えるのとは大違いです。

楽天が、普段は視覚障害者のアクセシビリティに大して配慮もしないくせに、
薬のインターネット販売の規制に反対する時にだけ私たちのことを持ち出すのは、
あまりに身勝手です。三木谷氏は、自らの主張を裏付けるために、
視覚障害者の存在を体よく利用しているだけではないのでしょうか。

それを言うのなら、まずは楽天のホームページが視覚障害者にとっても
使い勝手がよいように、主体的にアクセシビリティ向上を図ることの方が
先決ではありませんか。

都合のよい時だけ視覚障害者を持ち出して、自分たちのネットビジネス
継続のために利用するのは、絶対に許せません。



- 薬のインターネット販売の規制。「視覚障害者が困る」と、楽天・三木谷氏は言うが・・? - バリアフリー社会の忘れ物~全盲フリーライター・川田隆一のブログ~※講演等、仕事のご依頼もこちらへ - 楽天ブログ(Blog) (via nakano) (via oosawatechnica) (via babie) (via otsune) (via gkojay) (via pcatan) (via otsune) (via deli-hell-me) (via mitaimon)

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