“事実、自衛隊の離島防衛の基本は「取らせてから取る」という2つ目の方法を採用しています。
限られた戦力を離島に常駐させても、相手がその場所を制圧しようという強い意思の下に作戦行動をとる場合には、必ずその常駐戦力を上回る物量を投入してきます。ですから、守る側としては、相手に対して「取っても維持が難しい」と思わせるのが離島防衛の合理的なあり方となります。
「上陸を許した時点で日本は敗北じゃあ!」というのは大間違い。我が国の防衛政策の基調は、専守防衛ですので、極論すれば軍事的に損害を受けるところから始まります。有事の際、日本は敵の先制攻撃や国土が戦場になることを甘受しなければならないのです。したがって、領土に上陸されれば終わり、という論理は専守防衛を掲げる以上成り立ちません。日本が戦う目標は、「敵の侵攻を受ける前の状態まで戻す」という点に置かれるわけです。尖閣諸島の場合はその実効支配を取り返すことで達成されます。
さらに、「取らせてから取る」を実現する上で、日本には「距離」という利点があります。そもそも尖閣諸島のような小さな島では、ただそこに居るだけでも兵站を維持するのが難しいものです。中国が仮に尖閣諸島の占領に成功したとしても、長期的に支配し続けるには日本以上の代価を支払わなければなりません。本土からの距離が遠い分だけ兵站線が長くなりますからね。第一波のエントリー部隊(特殊部隊や海軍陸戦隊)が上陸したとしても、補給ルートを遮断されてしまえば干上がります。そして火力は言うまでもなく、ISR(監視・偵察)能力においても陸地が近い日本が圧倒的に有利です。”
- 尖閣諸島はどのように防衛されるのか - 海国防衛ジャーナル (via bgnori)
限られた戦力を離島に常駐させても、相手がその場所を制圧しようという強い意思の下に作戦行動をとる場合には、必ずその常駐戦力を上回る物量を投入してきます。ですから、守る側としては、相手に対して「取っても維持が難しい」と思わせるのが離島防衛の合理的なあり方となります。
「上陸を許した時点で日本は敗北じゃあ!」というのは大間違い。我が国の防衛政策の基調は、専守防衛ですので、極論すれば軍事的に損害を受けるところから始まります。有事の際、日本は敵の先制攻撃や国土が戦場になることを甘受しなければならないのです。したがって、領土に上陸されれば終わり、という論理は専守防衛を掲げる以上成り立ちません。日本が戦う目標は、「敵の侵攻を受ける前の状態まで戻す」という点に置かれるわけです。尖閣諸島の場合はその実効支配を取り返すことで達成されます。
さらに、「取らせてから取る」を実現する上で、日本には「距離」という利点があります。そもそも尖閣諸島のような小さな島では、ただそこに居るだけでも兵站を維持するのが難しいものです。中国が仮に尖閣諸島の占領に成功したとしても、長期的に支配し続けるには日本以上の代価を支払わなければなりません。本土からの距離が遠い分だけ兵站線が長くなりますからね。第一波のエントリー部隊(特殊部隊や海軍陸戦隊)が上陸したとしても、補給ルートを遮断されてしまえば干上がります。そして火力は言うまでもなく、ISR(監視・偵察)能力においても陸地が近い日本が圧倒的に有利です。”
- 尖閣諸島はどのように防衛されるのか - 海国防衛ジャーナル (via bgnori)