Quantcast
Channel: Untitled
Viewing all articles
Browse latest Browse all 13874

"最初はテレビ東京ではなく、業界のエリート官僚の集まりとされている某広告代理店からのスタートでした。「ウチで放送枠と予算を作るんでひとつ派手にバア~ン!とモテキ花火打ち上げましょう!!」みたいなこと言って..."

$
0
0
“最初はテレビ東京ではなく、業界のエリート官僚の集まりとされている某広告代理店からのスタートでした。「ウチで放送枠と予算を作るんでひとつ派手にバア~ン!とモテキ花火打ち上げましょう!!」みたいなこと言ってたな最初の打ち合わせで。そんじゃ早速脚本とキャスティングを進めましょうと準備をし始めたのが去年の夏前くらい。12月には脚本の半分くらいと書き上げ森山未來をキャスティングしたものの、待てど暮らせど肝心の放送枠が決まらない。こりゃヤベえなあと思いつつも準備を進めている内に年が明けて・・・当初は4月クールの予定だったからそんな時期になって放送枠なんか取れるわけがない。どうすんだよおい!脚本もどんどん出来てるし主役も決まっちゃってんぞ!と、こちらが焦りまくってるうちに・・・・バックれました、その人たち。お詫びの一言もなく「放送枠取れませんでしたー」って。いやあ途方に暮れましたね。長年この仕事をやってきて何回かこういう経験はあったけどここまで準備して企画が頓挫したのは初めてでした。あえて露悪的な喩えをすると、妊娠8ヶ月もう堕胎できない状態で「やっぱ結婚無しね、バイバ~イ」と彼氏に逃げられた不幸な女の気分。それからすったもんだあって最終的にはオレがテレビ東京さんに「このお腹の子の父親になってくれませんか?」と泣きついたんす。テレビ東京さん、優しかったす。「いいよ、産もうよ、お金は無いけどその子を立派に育てて幸せになろうよ、お金は無いけどね」とは言わなかったし、そんなに「金無い」主張はしなかったけどほぼそんなニュアンスで「モテキ」という子を受け入れてくれました。燃えましたねオレ。オレは才能もオリジナリティも無いけど、ネガティブな状況を負のパワーに変換して仕事をすることにだけは長けている。途中で逃げ出したあの糞野郎共を絶対見返してやる!良い作品にして後悔させてやる!みんなに愛されるドラマに仕上げてやる!!そんでいつか絶対あいつらを目の前で謝罪させてやる!!もちろんそんなオレの気持ちや力だけではなく、すべての役者・スタッフのパワーが集結して出来上がったのが「モテキ」です。”

- 大根仁のページ : コラムアーカイブ - ライブドアブログ (via fyfyfy)

Viewing all articles
Browse latest Browse all 13874

Trending Articles